第88回全国高校サッカー選手権準々決勝 藤枝明誠高校vs関西大学第一高校

試合終了後

高校サッカーは若いから大丈夫とふんでいるのか、連日試合があったりする。


選手権はノックアウト方式一発勝負だから、勝って笑ったチームが翌日無念の涙をのんで…なんてやりきれない光景が、何度となく繰り返される。


また、そんなロッカールームをテレビが狙って映すんだな、これが。


「うわぁん!」と号泣して監督の胸に顔うずめる高校生を見ると、ガタイはよくてもまだまだ十代なのだなあと思う。


厳しい日程に、怪我人のいるチームは青息吐息だ。


サッカーファン的には、もっとゆとりを持った日程で、万全な状態同士の試合を見たく思うが、日程上それはかなわない。


泣かないためには最後まで勝ち続けるしかない、それはなんて残酷なのだろう。


今日、私たちが応援していた藤枝明誠が負けてしまった。


前回の岐阜工戦で、負傷を抱えながら強行出場していたエースに限界が見えた。
県MVPに輝いた主将は、怪我のため出場はかなわなかった。


高校生活は三年間、エースも主将も卒業ゆえ、この奇跡のようにすばらしかったメンバーでのチームは今年限りだ。

また来期のために積み上げが始まる。


藤枝明誠サッカー部のみなさま、美しいサッカーをありがとう。
いつかまた、全国へ。そして国立へ行きましょう。

PNU