千葉戦@ヤマハ

jimmy-on2009-08-02


ケガ人続出でチーム構成が苦しいジュビロであるが、今期出番が少なかった選手が奮闘し、辛くも勝ち点3を手にした。


まずは岡田選手。
立ち上がりの千葉の気合の入った攻めに押されぎみだった流れを一気に引き寄せるミドルシュートは見事だった。
久々先発ながら90分フル出場、最後はトップ下の位置に上がってボールを追い続けた。
試合勘が戻っていないせいか、せっかくボールを奪ってしまってもすぐに失ったり、パスカットされたりとミスも多かったが、コンディションを上げて活躍してほしい。


そしてこの試合のMOM、村井選手。
積極的なドリブル突破や正確なクロス、そして落ち着いたシュートはとても華麗で見ごたえがあった。
やはり久しぶりの出番で90分フル回転は無理なようで途中交代であったが、体力が戻ってくれば動きの切れも増してくるだろう。あの痛快な「ウナギ抜き」をたくさん見せてほしい。


実は影のMOMだと思っている川口能活GK。
2失点はGKの責任を問えない性質のもので、後半いつものようにフルボッコ状態になっているチームの危機を救うスーパーセーブの連発は素晴らしかった。
シーズン開幕当初はケガの影響があったが、もう完全復調したのだろう。マッチデープログラムに収録されたインタビューも頼もしいものだった。


最後に、チーム責任者、柳下監督について。
千葉戦を見て、ちょっと思った。
「この監督はちょっとした賭けに出る、山師なところがあるな」
千葉の新監督の江尻氏は堅実なチーム戦術で、交替もおおむね予想どおりなところがあった。
しかし、ヤンツーさんは最後のイ・グノに替えて秀人投入で守り切るなど、ちょっとびっくりな戦術を使う。もうこの時点で追加点をあきらめて守り抜く戦略なのだろうが、失敗したら糾弾必至の危ないギャンブルだ。


若くてちょっと頼りない山本脩斗選手、山本康祐選手、大井選手を使い続けたり、外国人選手にできるだけ頼らなかったりするのも、監督なりの新しいジュビロの構築が頭にあるのだろう。


もともと今のジュビロにはタイトルを取る力はなく、できるだけ早い時期に残留を確定させ、あわよくば賞金圏内というのが現実的な形ではないかと思う。

おかげで安定感のない試合を見せられるサポーターはハラハラしどおしであるが、ここは我慢して若手の成長を見守っていきたい。


監督就任からげっそり痩せたように見えるヤンツーさん、試合後、スタジアムからバスに乗り込むとき、サポーターに声をかけられてホッとした顔で手を振るヤンツーさん。これが私たちが愛するチームの監督さんなのだ。エールを送ってあげたいと思う。


でも、勝負事なので、昨シーズンみたいに10戦勝ちなしとか連敗が続いて降格圏定着とかになったら、責任を取ってもらいますからね!


JIMMY