VSトリニータ

jimmy-on2009-07-14

日曜の捕捉。


立ち上がりから、大分のペースだったことは前のエントリーにも書いたが、磐田選手たちの信じがたい動きの鈍さには驚かされた。

比較的風が吹くバクスタ上段からの観戦ではよくわからなかったが、ピッチ上は高温多湿であり、それゆえに動きが鈍かったらしい。
同条件下でも大分の選手たちはよく動いたが、それは九石ドームの灼熱環境に慣れていたことと、磐田戦の結果により監督退任との噂もあり、何がなんでも勝利をという気合いだったのだろう。



磐田は厳しい状況だった。
運動量で相手を下回り、GKの奮闘と、相手のシュートミスがなければ何点取られたかわからなかった。

ロングボールはとられ、セカンドボールもとられ、大分にパスをまわされて対応に苦しんだ。

川口能活GKのグレートセーブと、決定的場面を外す相手のミスに助けられ、代表の面目躍如・駒野選手とエース前田遼一選手のゴールで勝利を手にしたと言えよう。



■磐田の中盤の弱さ
中盤のエジミウソンがフリーになりすぎ、自在にボールを配給されて苦しかった。
大分の一得点も、エジミウソン選手によるものだった。たとえば、犬塚選手(当日はベンチ外だったが)のようなマーカーを入れて、ボールの出しどころを押さえても良かったのでは。

山本選手が全治八週間のケガから復帰したので、彼には大いに期待したいところだ。


■ロングボール多用はなぜ?
連携が今一つでパスがつながらなかったせいか、大分のプレスが激しかったのか、ロングボールがいつも以上に多かった印象。

確実に競れるならまだしも、エース前田選手が両手にそれぞれ大分DFをぶらさげて、しばしば大岡裁き状態では、ロングボールは苦しかった。

大分もパスをまわした前半に比べ、後半は放り込んできたように見えた。
両者とも中盤省略の苦しい試合だった。


大分トリニータのなぜ?・交代の不思議
FWがウェズレイから前田選手へ。磐田にも前田FWがいるが、この場合は俊介選手のことである。
ナビスコで前田FWの速さ、鋭さを見ていたため、厄介だと感じたがツレ的には、ウェズレイ選手の方が怖かったとのこと。放り込みなら前田選手は生きないからだそうである。
確かにウェズレイ選手はここぞの一発を持つベテランだが、この試合では膝にテーピングされていて、本調子ではないようだった。
また、広島在籍時代からたびたびそういうプレーを見たが、ウェズレイ選手は自身が中盤まで下がって攻撃組み立てに参加するため、そこから前線へ戻ると遅攻になりがちな気がした。


・交代枠を残したのはなぜ?
金崎、前俊とベンチの厄介な選手を順にピッチに送り出したシャムスカ監督だが、三枚目の交代はなかった。おそらく、リードできる展開であったら深谷DFが投入されたろう。
後半も半ばをすぎて、西川周作GKがテンパっているのが見ていて感じられたし、三枚目の交代があれば磐田としては怖かったのではないか。



■磐田選手の印象
1:スーパーセーブで劣勢だったチームを鼓舞してくれた。影のMOM。
4:スタメンに定着し、頼れるようになってきた。入籍おめでとう。
5:苦しい前半終了間際に待望の先制点をあげた。もっとあんなFK、やっちゃってください。
6:ボールへの食らい付き、ガッツを見せた。
8:前半はパッとしなかったが、後半はいつもの運動量を回復し、ボール奪取とプレスに貢献してくれた。
7:途中からの出場だがタフな走りを見せた。最初からぜひ見たい。それから、入籍おめでとう。
11:あの素晴らしいテクニックがゴールに結びついていれば…。
18:厳しいマークに苦しんだが二得点はさすが。公式のMOM。
20:ジウからのパスもハンドの判定。若さゆえ伸びしろに期待。
23:久々の出場。早く試合勘取り戻して、得点も狙ってほしい。


画像は、来場した試合は負け知らずのマスコット、「さっちゃん」と青い鳥。


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