サウジアラビアに敗れる。
勝つ気のしない試合だった。前半先制されてから猛然とヘディングを叩きつけて加点した中澤佑二DF。2−3とビハインドの後半ロスタイム、ラストチャンスとセットプレーに参加した川口能活GK。
ドイツ杯ベテラン組の気合は感じた。
では、勝利に何がたりなかったのだろう。
この試合では、ベトナム戦・オーストラリア戦同様に先制されてから急いで点を返した試合だった。2回は返した。だが、3回目は返せなかった。Jリーグでもそうだが、とくにガチの国際試合では先制されてひっくり返すのは難しい。
日本の得点力不足があらわれた試合でもあった。フィニッシュまでいけないからカウンターを食らってしまう。
ダンナの言うには、高原直泰FWと他FWとの差があると。私もそれは感じた。だからサウジは得点源・高原を封じにきたし、日本は思惑にはまってしまった形になった。
ベンチにジョーカーがいないのもいたい。これは各サッカーメディアでも言われているけれど、スタメン組とベンチ組では出場時間にとほうもない差があって、交代のたびにパワーダウンしていくような気持ちになってしまうのだ。
負けは負け、あとひとつ3位決定戦を戦ったら日本代表のアジア杯は終わる。サウジ戦であらわとなった弱点をいかに2010年までに修正できるか、オシム監督の頭脳と手腕に期待したい。
(PNU)