磐田に今なにが起きているのか?

開幕で4失点0得点と大コケした我がチームの状態に不眠になるはストレス性眼瞼痙攣になるはで気分はダウナー。
ローカル番組で堀池巧が今年のジュビロ磐田は難しいって言ってたり、週刊サッカー誌でジュビロは戦力放出で厳しいって書いてあったりしたけれど、やはり自分では実感出来ていなかったと思う。サポ眼鏡で見ていたから、ヤバさが見えていなかったのだ。昨年度後半からの大躍進があったから、今年もそのベースを生かせばそんなひどいことにはならないはず、と信じたかった。


まだ開幕1試合だけで思い詰めるのは早いという意見もあると思う。だが昨日の試合は降格の危機を感じさせるほど覇気がなく、ミスも多発しショッキングだった。一昨年ヴェルディが、去年セレッソがズルズル順位を下げ降格圏定着してしまったのを見てきただけに、けして杞憂とは言えないと思う。アジウソン采配に関しては、さほど知識のない私が言う立場にはないが、これだけは言いたいのが適材適所だ。いないわけじゃないんだから、FWDFは専門職を使ってくれ。まずベースを作ってくれ。巧くいっている時の布陣は変えないのが、サッカー戦術の基本じゃないのかい?昨日の戸惑い元気なく迷いながらプレーする選手たちを見ていたら、去年の山本昌邦監督時代の希望なき試合を見ているような、虚脱感に襲われた。または7‐0で大勝したホーム新潟戦を逆にしたかのようだった。プレスにもいかずとぼとぼ歩いたり、たやすく切り裂かれるディフェンスラインが、あの不調だったころの新潟とかぶったのだ。
今週末のトリニータ戦で、真価が問われる。もうホームでは柏の熱い雰囲気にのまれたなんて言い訳は通用しない(プロとして、雰囲気にのまれるようじゃ困る)。次回戦は、まさに正念場である。


ポストタイプの即戦力FWを補強しなかったフロント陣にも猛省をうながしたい。チーム得点王の前田遼一FWが膝に故障をかかえており、年間フルに出場出来ないであろうことはわかっていたはずだ。案の定、前線のタメがなくなり攻撃力激減を招いている。MFながらアシストのみならず自身かなりの得点をあげた福西崇史をみすみす移籍させてしまったことも、弱体化に拍車をかけたろう。
失意の中帰宅すると、TV「やべっちFC」内でかつてアジアと戦った強きジュビロ磐田の映像が流れていた。今のていたらくを見てしまった私には、それはつらすぎる映像だった。かつてのメンバーの大半は、既にチームにいない。彼らの多くが、出場または優勝機会を求めJの他チームに移籍していった。そして新天地では、いずれも主力級の扱いを受け、活躍している。なぜだ?他チームで主力になれる人材が出ていき、伸び悩む若手ばかりがたまっていくのは?なぜ計画的に世代交代を行えなかったのだろうか?フロントの責任は大きいと言わざるをえない。


出てゆく選手がみな口にする、かつての美しいサッカー。強く魅力的なサッカーは、もう出来ない。選手も時代も異なるからだ。厳しいことだが、戦力的に他チームに劣る現在、昔の栄光を懐かしむのは危険であるとすら、言えるのではないか。過去の栄光に似たモノを目指すより、今のメンバーの特長を生かせるサッカーを模索し新たな強さを作っていくしかないのではないだろうか。実現不可能な美しさにこだわって降格するよりは、泥臭くカウンターサッカーでもJ1の舞台になんとか踏みとどまってほしい。理想のサッカーじゃないからとチームを去って行った先達を見るにつけ、万一降格すれば現代表・元代表クラスはことごとく引き抜かれてしまうだろう。それだけはなんとしても避けてほしい、乱暴かもしれないが、それが私の願いだ。


PNU