高円宮杯第20回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 1次ラウンド グループB 藤枝明誠高校vs青森山田高校

試合開始前

サッカーという競技の恐ろしさか、高校生の若さが出てしまったか、明誠は先週とはまったく違ったチームであった。序盤から動きが硬く、前線からの激しいプレス、激しいボールチェックは影を潜め、うわついた感じであった。


反面青森山田は先週のJEF千葉戦とはうって変わってのびのびとプレー。スピードを生かした突破で主導権を握り、前半10分にコーナーキックから先制。


これでますます余裕がなくなってしまったのか明誠の調子が上がらず、強い向かい風にも苦しめられ、ロングパスへの対応が上手くいかず青森山田に頭で合わされ2点目を献上。


後半はハーフタイムに気合を入れなおしたか明誠の厳しいチェックが復活し、押せ押せムードとなるが、決定機を決めきれないうちに青森山田のカウンターにはまって3-0。信じられない展開になってしまう。


それでも粘りを見せたい明誠はキーパーの手からこぼれたボールを飯塚選手が押し込んで1点を返す。


ここから何とか反撃と行きたいところなのだが、攻めてはカウンターを食らうという展開を繰り返す。
明誠GK甲斐選手が必死のセーブで防いでいたが、後半ロスタイムについにゴールを許して4-1となり、万事休すとなった。


これでグループリーグ突破は次戦JEF千葉に勝利しなければ苦しい状況になった。
千葉はすでに2勝しており、恵まれた体格を生かしたしたたかなサッカーをする難敵である。
しかし、明誠は今日の試合の教訓を生かして、挑戦者の心を忘れず奮闘してほしい。
もしかしたら今日は前節の快勝を受けて油断があったかもしれない。
全国大会初参戦の明誠が、高校総体優勝経験もある高校との試合に軽い気持ちで臨んだとしたら、手痛いしっぺ返しを食らうのは当然だろう。


もともと明誠はいわゆるタレント選手を擁しておらず、組織力と粘り強さで激戦の東海ブロックを勝ち抜けてきたチーム。
その力が全国でどこまで通用するかチャレンジしようという精神でこの大会に挑んできたはず。
謙虚な気持ちで明誠サッカーを貫き通してほしい!


JIMMY