ワールドカップ日本戦を前に読む本。
もうすぐオーストラリア戦なわけだが、はやる心をしずめるため
こんな本を読んでいた。
佐藤俊「主将戦記 宮本恒靖」
サッカー日本代表の主将として戦う宮本恒靖選手の、2002年から
2006年現在に至るまでの記録。宮本選手に密着したノンフィクションである。
あの有名になった『バットマン』写真を始めカラーグラビアもあり。
日本代表は決戦前夜どんなことを考えているのか、そしてピッチ上の
思いとは…ツネ様をぐっと身近に感じられる一冊だ。
海外組と国内組とのぶつかり合いや自身のポジションであるDFとしての
システムに対する考えなど興味深い。
代表戦を振り返るのもいいし、ガンバ大阪優勝についても語られ
Jリーグファンにもうれしい。
山中忍「川口能活 証」
日本代表正ゴールキーパー・川口能活選手の海外時代と
ドイツW杯代表への道を綴るノンフィクション。
私は2002年日韓W杯からのにわかサッカーファンゆえ、
川口選手のポーツマスおよびノアシェラン時代もほとんど知らなかった。
当時の楢崎GKの方が印象が強かったのである。
しかし川口選手がジュビロ磐田に加入して、私は急激に能活さまLOVEとなった。
それは忘れもしない、2005年ホームでの雨のセレッソ大阪戦である。
斜めに激しい雨が吹き付ける中、川口GKが人間業とは思えぬスーパーセーブを
連発し、ジュビロ磐田に無失点勝利をもたらしたのだ。
電車もSTOPするほどの豪雨の中、雨合羽を着ながら応援していた私は
感動で総毛立ったものである。
それ以来、私にとって磐田中最愛の選手は彼だ。
前置きが長くなったが本書に戻ろう。
本書は海外移籍後の様子と日本代表としての活躍、そしてファンならば
誰もが知りたい夫人との出会いなど、話題盛りだくさんである。
彼の幼少から清商時代を中心に綴った
西川昭策「魂のゴールキーパー」
とあわせて読みたい一冊だ。
本書を通して読めば、彼の誠実な人となり、サッカーに傾けるひたむきな
情熱を知ることが出来る。W杯、そしてその後の活躍を期待したい。
(PNU)