準決勝vsセレッソ大阪戦
長谷川健太監督の１年目、リーグ戦で苦しんだエスパルス、
天皇杯は無失点で勝ち進み、準決勝進出！しかし、相手は
公式戦２０戦負け無しのセレッソ大阪。私ＪＩＭＭＹはこの
チームの攻撃重視のスタイルがすごく好きで、静岡に来る
ときはいつも楽しみにしているのだけれど、最近は新鋭ＤＦ
前田和哉の活躍で守備力も向上した強豪チームになっており、
こりゃ苦戦かなと思い覚悟してエコパスタジアムへ。体調
不良をおして応援のＰＮＵさんも
「この試合は厳しいよ。ガンバが来たなら主力抜きだし、
ツネ様が見られたのにな〜」
と苦い顔。
会場についてビックリしたのはエスパルスがアウェイ側。日があたらないので
寒い！コレは主催のサッカー協会の陰謀か？
しかし、清水サポはいつも通りの気合いの入った応援準備、そしてさらに、彼
が登場して会場はもりあがる！
「パルちゃんショー 男祭り」
天皇杯でもやるのかー！！
リーグ戦最終節で披露したマツケンサンバ、マイアヒ、長州パリキのメドレー、
すげえよ、寒くても来て良かった！セレッソのマスコットのロビーとも共演、
パルちゃんのマツケン着物をたたんだり、アホの坂田ステップを一緒にやった
りのパフォーマンスをするが、パルちゃんには遠く及ばず。圧勝パルちゃん。
そして彼のユニフォームの背番号は…
１０！！
現役引退した澤登の魂がココにありとジャスチャーするパルちゃん、感動だ。
宙返りや広告看板を使った階段昇降のパントマイムなど、持ちネタのオンパ
レードが行われ、大いに盛り上がって開始時間を迎えた。
試合は予想通り厳しい展開、マルキのいない清水は攻め手が無く、逆に西澤の
ポストプレーで何度もピンチに。西澤はただ電柱役をやるだけでなく高い身体
能力で積極的にシュートしてくる、そしてその両側に森島、古橋が詰めてゴー
ルを狙う、危険な状況が何度もあった。
しかし、今日は清水の守備が安定していた。特に西澤のマーク役だったＤＦ
青山直晃がしっかり身体を張って決定的なシュートを打たせない。加えてセン
ターバックのコンビを組む高木和道も落ち着いてボールを処理、長身を生かし
たハイボールへの対応だけでなく、足元もしっかりしていた。森岡隆三も
不慣れなはずの右サイドでゼ・カルロス、酒本憲幸を抑えきった。山西尊裕も
良い読みを見せた。彼は足元が弱いとしきりに言われているが、本人もそれを
充分承知しているんだろう、一対一のマッチアップにならないように注意して
位置取りしていたと思う。
ＤＦ４人が安定していたので、ＧＫ西部洋平も落ち着いてボールを処理できて
いた。彼の身体能力を生かしたスーパーセーブを見たかったけど、それがない
ということはチーム的には良いことだ。
余談だが、今日は欠場のＤＦ斎藤俊秀のゴール前ボール掻き出しも同じ理由で
ない方がいい。彼はすごく良いＤＦだけど、今日の４人は彼がいない状態でよく
まとまっていた。
後半に入ってセレッソの選手の足が止まりはじめ、逆に清水に得点のニオイが
出て来た。特に左サイドで良いボールが回る。チェテウクのイイ突破が繰り返
され、さらに終盤出て来た、山西のオーバーラップ！彼のクロスの正確さに慌
てたセレッソＤＦラインが乱れたように見えた。そして延長前半、右から森岡
がアーリークロス、左に注意をひかれていたセレッソＤＦ前田のマークから
一瞬解放されたチョジェジンのヘッドが決まって決勝点！
あとはドキドキの逃げ切りタイム。どちらも気合いの入った攻防で、へんな時間
稼ぎもなかった。延長から入ったＦＷ岡崎慎司が良いキープをしていたなあ。
チーム全体が素晴らしいまとまりを見せていたエスパルスだったけど、実は、
今日の隠れたＭＶＰは…
試合中もピッチサイドでサポーターと一緒に身体を動かしたり、勝利の祈りの
ポーズをする彼のがんばり。最初から最後まで彼のカッチョ良さにやられたぜ！
試合後、スタッフ出入り口付近で首元に手をやったパルちゃん、もしや中の人が？
と思ったけど、何もナシ。夢は壊れることはなかった…
（ＪＩＭＭＹ）
