魂のゴールキーパー
西川昭策「魂のゴールキーパー 川口能活」を読んだ。
旅館「日本閣」で、清水商業高校のサッカー部員たちを下宿させて
きた社長が記す、能活の思い出。
川口能活選手は、いわずと知れた日本代表ＧＫのひとりである。
その彼の栄光の軌跡を、小学校時代から掘り起こしていくファン必読の書。
白黒だけど写真も多数。
オビの惹句は
「英リーグ＆Ｗ杯で世界へ羽ばたけ！高校時代の恩師が綴る
日本代表の守護神素顔のエピソード」である。
２００２Ｗ杯からサッカーにわかファンになった私は、そのころの代表
正ＧＫといえば楢崎正剛ＧＫであったので、ポーツマスに所属していた
能活ＧＫのことは、よく知らなかった。
２００５年、ジュビロ磐田に加入しＧＫの座に就いたことで初めて身近に
感じ、そして彼のスーパーセーブ（とくに７月９日のセレッソ大阪戦・前半
で向かい風と豪雨の中見せた華麗なセーブには惚れ惚れ魅せられてしまった！）
を見てすっかりファンになってしまい、本書を買った次第。
いやぁしかし、立志伝中の人物というのはかくもすごいエピソードの
持ち主なのか。ブラジルのＧＫコーチのお言葉など、そのまま
「プロジェクトＸ」の一場面になりそう。
とにかく真面目一徹・練習の人で、サッカーへの情熱がすごい人で、
だからこそ今彼は日本代表という地位にあるのだろうなぁと納得のいく思い。
本書は２００２年初春発行ゆえ、日韓Ｗ杯では出番の無かった能活ＧＫに
ついてはふれられていない。しかし来年、ジーコジャパンで今度こそは、
能活の正ＧＫ姿をおがませてほしいと思う私なのだった。
ｐ．ｓ．清水商業出身のＪリーガーはかなり多いので、他にも名波浩選手
のエピソードなどもあり楽しめた。
↓オンライン書店を見てみたら、ｂｋ１では取り扱い不可、アマゾンでは
プレミア（？）が付いて、中古価格が３倍に…。
古書店で￥４００で購入出来た私は運が良かったのか…？
西川 昭策
(ＰＮＵ)
