高円宮杯第20回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 1次ラウンド グループB 藤枝明誠高校vsJEFユナイテッド千葉U-18

試合前集合写真

1次リーグ最終戦の会場は焼津市総合グラウンド陸上競技場。お世辞にも立派とは言えないグラウンドであるが、藤枝明誠にとっては1次リーグ突破を賭けた大事な試合である。土曜日の授業を終えて駆け付けた多くの生徒や、父母会を始めとした関係者、地元のサッカー好きが集まって狭い敷地内は多くの観衆で埋まった。(少数ながら来場したJEF千葉サポーターのみなさんもお疲れ様でした)


前節で青森山田高校に1-4の敗戦を喫し、全国大会の厳しさを実感した明誠、この試合では球際の粘りや組織的なパス回しが復活。守備でも千葉の大柄で裏への抜けだしに長けたツートップの攻撃にしっかり対応していた。そしてなんといってもGKの甲斐選手が素晴らしいセービングを見せ、千葉に得点を許さない。


序盤をしのいだ明誠は素早いカウンターやFW安東選手をターゲットにしたポストプレーで次第に千葉ゴールを脅かすようになり、前半のうちにセットプレーからこの日久々に先発に抜擢された2年生のDF向田選手が押し込み、先制点を挙げる。


そこからは千葉の猛攻を防ぎつつカウンターで反撃する展開。決定的な場面で追加点が得られず残念であったが、千葉の得点も許さず快勝。総得点の差でグループリーグ1位突破を決めた。


高円宮杯初出場でベスト16というのは素晴らしい結果であるが、果たして明誠のサッカーが全国に通用するものであったかはまだわからない。
決勝トーナメントでどのような戦いを見せるかによると思う。


1次リーグは2勝1敗勝ち点6と健闘したが、3試合とも地元で行われ遠征の負担が全くなかったこと、青森山田戦でもろさが見えたこと、最終戦もグループリーグをすでに決めた千葉にとっては消化試合で、どこまで実力を発揮していたかは分からないのだ。


しかし、1戦目と3戦目、明誠は集中したいい試合をしたことは確か。宮城県花巻市という遠方で大阪桐蔭高校と対戦する決勝トーナメントラウンド16ではぜひ、明誠ここにありを全国にとどろかせる試合をしてほしい。

JIMMY