菊地直哉元選手処分について私的に思うこと。

　磐田公式に、菊地直哉・元選手に対する処分が発表された。事件発覚から２週間はゆうに過ぎ、遅すぎる気もするがきちんと見解を出したことは評価したい。
　だが。明日は大一番の浦和戦だというのにこれでは眠れない。

ヤフーニュースより

磐田は臨時職員として雇用する意向で、将来的には選手としての復帰も視野に入れている。右近社長は「皆さんから許していただけるのなら、更生や復帰の道も考えている」と話した。

　言語道断である。今はまだ、不起訴となってはいるが、罪を悔いる段階である。Ｊリーグ復帰のことなど口にする場面ではない。
　もしかしたら右近社長はうんと素直で正直な方なのかもしれない、
スポーツ報知より

一方で右近社長は「２２歳でサッカー人生をあきらめるのは残念」として、菊地元選手の更生の道を探るため、臨時職員などの形で採用する可能性も示した。

　こんな発言を、マスコミにもらしてしまわれるのだから。確かに、２２歳でサッカーをあきらめるのは残念かもしれない。文字通りの意味においては。
　だが、一時の欲望に負けて淫行におよんだのは彼自身である。誰に強制されたでもなく、自分でやったのである。弱かったのである。才能がありながら、発揮することを放棄したのは彼なのだ。
　有名になった逮捕直後の彼の発言…

「発覚したら選手生命が終わってしまうので」

をかえりみても、ゆるされざる犯罪だという自覚があったことは確かだ。しかも犯罪の種類が未成年への性犯罪だ。酔っぱらっての不法侵入とはレベルが異なる。

　今、罪をつぐなわなければならない時期に、反省すべき時期に、周囲（それも雇い先のTOPが）このような甘やかした発言を菊地に対してすべきであろうか。私は時期尚早にすぎると思うし、こんな発言は今、ジュビロ磐田から出すべきものではないと思う。

　それこそ彼が希望していた海外へでも移籍すればよいのである。日本サッカー協会がゆるせば、であるが。

　私個人の考えを書くと、菊地直哉・元選手に、決してジュビロ磐田に復帰してほしくはない。Ｊ１でその姿を見たくはない。
　万一サポーターの署名が何万人ぶんも集まって復帰の要望が出たとしても、私はゆるせない。ジュビロ磐田のエンブレムを、チームの誇りを、そしてＪリーグ・日本サッカーへの信頼を汚し地におとしめた彼を絶対にゆるせない。

　私がもしも菊地復帰をゆるすことがあるとしたら、それはジュビロ所属選手全員がそれを希望したときだ。一緒に戦う彼らが望むのならば、仕方ない。

　社長は、菊地が忌むべき犯罪により所属全選手とサポーターに衝撃と驚愕を与え、チームの歴史に泥をぬったことをどう考えておられるのだろうか。菊地の才能は、それを打ち消してあまりあるほどのものだろうか。私は、そうは思わない。否、思えない。

（ＰＮＵ）