vs浦和レッズ

jimmy-on2007-06-23


快晴。日本平が赤い。試合前、エスパルス側のダンマクを落とされ、そこに浦和のダンマクがはられるという事件が起きる。こういういざこざはいやなものだ。

前半終了、0‐1。阿部にやられる。闘莉王は動きが重そうだなと思ったら負傷交代らしい。

チャンスがないわけではない、崩しも見られた。だが、ゴールが遠い。結局浦和の巧さにミスの出る清水は力およばず…先制されたあとはグダグダのまま得点なしで終了した。
 清水が去年のように力を発揮できないのは、今年の新戦術がいまだ機能していないからではないか。ストライカーも外国人だのみではこの先厳しいかもしれない。国産FWに奮起をうながしたいところ。


ダンマク事件

・試合前、浦和サポがバクスタに貼ってあった清水のダンマクをはがし、浦和のダンマクをはる。この行為にゴール裏二階浦和サポから歓声があがる。
・警備員が注意するも、浦和ダンマク撤去されず。もみあいも起きる。ダンマクのあたりにたたずむ清水サポ(ダンマクの持ち主か?)に、二階ゴール裏浦和サポから「かえれ」コールが起きる。
・試合開始。警備員が問題の浦和ダンマクをはがし、もとからあった清水ダンマクに貼りかえる。
・いつのまにかその場所からダンマクは撤去され、フェアプレーフラッグが貼られた。


 両選手のフェアプレーフラッグを貼るというのはいい考えだね。中立掲示物だし。
 私はゴール裏1階なんで、もめごとの詳しいことは見ていない。ただ、浦和側のファンサイト等を見ると「浦和サポの近くに清水のダンマクを貼るのが悪い」という主張が多かった。日本平ではいつもあの場所に清水のダンマクを貼っているのだが、浦和以外のアウェーサポーターから苦情が来たのを見たことはない。

 一部の血の気の多い人が実力行使に走ることは、あるだろう。だが、私が問題と考えるのは、コールリーダーもしくはそれに類する立場の人が、ことを荒立てるようなコールをアウェーゴール裏全体で行ったことだ。我がダンナは、「サッカーは相手チームがあって試合が成立するのだから、相手へのリスペクトを常に忘れてはならない」と言う。私もそういう心積もりで、観戦している。昨日の日本平アウェー側に、リスペクトはありましたでしょうか。

 「試合前の余興など不要」と考えマスコットはふだんのスタジアムに姿を見せない浦和レッドダイヤモンズと、アウェーの方々にまで楽しみを与えようと毎回ホームで出し物をするパルちゃんをシンボルとする清水エスパルスは試合観戦への姿勢がまったく逆であるような気がする。日本平の試合は、観戦中酔っ払ってヤジるお客もいるが、概してのんびりまったりとしている。殺気だつのは意地がぶつかりあう静岡ダービーくらいだが、それでも浦和戦ほどのもめごとが起こったことはない。

 これから浦和戦はキャパシティが充分あり、緩衝帯を広く取ることのできるエコパでサポ同士を完全分離して行うのが適切だろう。エコパはW杯にも使われたスタジアムで収容人数こそは多いが、専用ではなくトラックがあり、とても試合が見づらい。だからこそ、清水サポの希望を入れて今年の清水ホーム戦は全試合日本平スタジアムで行うことになったのであるが、このような問題が起きてはもはや来年度以降、それはかなわないだろう。悲しいことである。
 「負け犬の遠吠え」などと言って思考停止せずに、浦和サポのみなさんにもアウェーでのあるべき観戦姿勢について考えてみていただきたい。


(文責・PNU